本記事は「環島したときのこと」というシリーズ物の一部です。初めから読みたい方はこちらからどうぞ。
本記事は、筆者が2016年12月25日から2017年1月5日にかけて台湾旅行をした際の体験をもとに、思い出しながら書いたものです。当時の写真やメモ、SNS記事などを参考にしながら書いております。ご了承ください。
2016/12/27:台湾4日目
ペースをつかんで嘉義に到達
台湾3日目は、台中から嘉義まで約110キロ。このくらいが1日楽しく走るのにちょうどいいですね。ただ天気は良いものの先の2日間に比べると風が強く、じっとしてると肌寒い、そんなかんじです。基本、夏のサイクルジャージでいけるみたいですが。
パンクがぶり返す。本格治療を決意。
朝は台北ほどではないながらも、ちょっとした戦場をくぐり抜け、1乙を経由して環台1號へ。15kmくらい走るとまたしてもパンク。チューブの穴があいたところを見ると、昨日と同じところをやっているので、もしやと思いタイヤ側をよ〜く見ると、かぎ針のようなえげつない金属片がザックリささっていました。多分リアルゴールド的な飲み物の蓋の下のリング状のものが、磨耗してもかぎ針化したものと思われます。除去して修理すると今度はすこぶる快調。ノートラブルで一気に嘉義まで行けました。
タイヤ修理の間、少しかっこいいチャリに乗った地元の青年に、なにやら手伝いたそうなことを声かけてくれたのですが、いかんせん中国語がさっぱりなので、Do you know the nearest bicycle shop? とか聞いてみたのですが、彼もまた口をパクパクさせながら、なんとかNo Englishと言い、そのあとはタイヤを支えてくれたり、彼なりに色々手伝ってくれて、最後は謝謝と言って別れました。言葉が通じないのに最後まで困った人を見捨てないというハートの熱さにとても感動しました。
台湾では、コンビニで空気入れを借りられるとか、なんかのブログで読んだので、試しにセブン1件とファミマ1件で聞いてみました(携帯ポンプの圧力だけでは心もとないので)が、残念ながら、どちらも取り扱いなし。でもセブンの店員さんは、向かいの原チャリ屋さんまでわざわざ行って聞いてくれました、が、当然そこにもなく(原チャリ屋さんだしね)。自転車も原チャリも同じようなもんだと思ったのか、困っている人を見ると何か一つでも役立つことをしたいと思うのかはわかりませんが、本日2度目のじーんとくる出来事でした。
捷安特。一生ついていきます!
タイヤの連続パンクの原因は、暗闇の中ヘトヘトだったとはいえ、パンク箇所の遺物除去という基本を怠ったことですが、実は、そもそも何年も交換してなかったタイヤのすり減り方が半端なく、これも原因の一端と考え、タイヤごと交換することにしました。
ちょうど、嘉義のホテルの近所に捷安特(ジャイアント)の特約店があったので、タイヤの交換と、この際だから、ボロボロになっていたバーテープも、交換してもらいました。日本で準備しとけよっていう話ですが。。。ついでに、失ったチューブとCO2ボンベ類の補充もして、少し高くついたけど、この先の旅の安心感が増しました。実は、嘉義に着くまでもも何軒かグーグルナビで自転車屋探しながら進んでいたのですが、潰れていたり、店主が留守だったりで、なかなか巡り会えず。その点、台湾がお膝元ということもあり、さすが捷安特は素晴らしい。英語通じるし、カード使えるし。ただチューブはtubeで通じなかった。tireのinsideのrubberだ、的なことを言ってなんとか通じたが、なんと言えばスマートだったのだろうか。


嘉義。台湾名物の夜市デビュー。
さて、嘉義ですが、今日は少し気持ちと時間に余裕があったので、文化路夜市というところに行ってみました。今日の夜は風があるせいか、そこそこの寒さです。沖縄と同緯度だからとたかをくくっていましたが、ダウンのコート着てる人もいるくらいです。雨具用に持って着たカッパが、図らずも役立ちました。台湾3日目にしてとうとう夜市デビュー。もっと人がわっさわっさいるものかと思いましたが、平日のせいか思ったほどではなく、人混みが苦手な僕にはちょうど良かったです。たまに強引に突っ切る原チャリなどもいますが一応ホコ天になっていて、露店が並んでいます。いわゆる小吃と言われるちょっとしたスナック類が20〜100元くらいで食べられて、なかなか楽しかったです。ようやく気分が台湾ぽくなってきました。
台湾あるある。メニュー名から食べ物が想像つかない。
まずは沙鍋菜と魯肉飯で腹ごしらえした後、糖葫盧、煎鳥蛋といったスナックっぽいのを食べ、少し腹ごなしに歩いた後、一応嘉義名物と言われる雞肉飯や、粿仔湯といった主食っぽいものをまた食べ、最後は豆漿豆花というものに挑戦しました。一応、食べ物の名前については「台湾に行ったらこれ食べよう」という本で少し勉強したつもりだったのですが、頼む時には忘れていて、なんとか指差しで注文し、食べたらあれ?こんな味なんだ、と思ったり。でも総じて美味しかったです。お腹いっぱいになりました。通りでは、ストリートミュージシャンがギターを弾いていたり、中央広場では、社交ダンスや太極気功的なことをしている中高年がいたのもまた賑やかで楽しかったです。


