自転車で環島してみたい方のために~台湾ってどんなところ?~

 台湾を一周することを環島という。台湾は大体1周1,200km程度あり、おおむね四国と同じくらいのサイズ感である。台湾、あるいは日本人でも一度はやってみたいとあこがれている人は少なくないと思う。

 私自身は今から約10年前の2016年末~2017年年始にかけて、自転車で環島を達成した。自転車で毎日100km×10日間くらい漕ぎ続けるような旅行は、日本国内では何度かやってみたことはあったが、国外でそのようなことをやってみるのは初めてであったので、とてもスリリングだったし、無事一周できた時は格別の達成感があった。

 あれから、10年たち、台湾にもいろいろ変化はあったのだろうが、基本的な部分はそう大きくは変わっていないと思われるので、当時のことを振り返りながら、主に自転車で環島してみたい方向けに、知識・ノウハウ・成功談・失敗談の類を書き残し、参考になるような記事にできたらと考えている。

台湾はどんなところ?

 台湾そのものについては、私の知識よりも旅行代理店やガイドブック、他の一般の旅行体験者ブログなどのほうがよほど詳しいと思うが、環島してみた私が、これから環島してみたい方向けに、知っておいたほうが良いかなと思うことを中心に書いてみたい。

地形・都市の分布など

 台湾の島を東西南北でざっくり区分けすると、都市機能は台北をはじめとして、北側に集中している。南側に行けば行くほど台中・高雄・台南などとだんだん小さくなっていき最南部は、原住民が自治的に住む村があったりと、原風景が垣間見える地域もある。東西でいえば、西側は港があり大陸側などと交易が盛んな港町が多いが、東側はところどころに都市はあるもののおおむね断崖絶壁とアップダウンで自然を感じる風景が多い。採石所があるせいかダンプカーも往来していたり、どちらかといえば産業道路感あり、自転車で通るには若干物寂しい。

 よって、環島をするなら半時計周りがおすすめである。つまり、序盤は人口が多く都市機能も多いので、そこで体を慣らしたうえで後半、自然と車が多い地域を駆け抜ける…という具合である。

気温・気候など

 台湾は日本でいうと沖縄のすぐそばであり、気候もかなり沖縄に近い。つまり、一年中かなり気温が高い。私が環台したのは12月末~1月初めで、季節は冬であったがそれでも天気のいい日は20度以上になるので、自転をこいでいる間はむしろ暑いくらいである。

 よって、環島に挑戦するならば夏よりは冬がおすすめである。日本の本州にいるときのように、厚手のコートなどは必要がないが、天気が悪い日はただ突っ立っているだけだと寒いので、薄手のウインドブレーカーのようなものがあったほうが良いかもしれない。

通貨・決済・物価など

 台湾の通貨は台湾ドルである。NTD(ニュー台湾ドル)、NT$、元などいろいろな呼ばれ方をして紛らわしいが、基本的には台湾ドルである。私が旅行した10年ほど前は4円弱/1元だったが、今は5円弱/元くらいになっているので、今行くともう少し物価高を感じるかもしれない。

 主要な都市ではおおむねクレジットカードが使えるので、あまり現金がないと…と心配する必要はないと思う。(私自身、最初に空港で換金した以外は事足りた)。

 物価の体感だが、日本で買うものや受けるサービスのおおむね3割引きくらいを考えておけば間違いないと思う。割安だが、べらぼうに安いという感じではない。例えば、当時500mlのペットボトルは25元(約100円)だった。

 途中で宿泊する場所も、おおむね同様で3,000~5,000円くらいあれば、普通のビジネスホテルクラスの宿に泊まることができる。当時の旅行の中では1日だけリゾートホテルのようなところに泊まり、日本なら3~5万円くらいしそうなところに、1万5千円程度で泊まることができた。もっとも、そこは夏場盛況するビーチリゾートだったので、真冬は大幅ディスカウントされていたのかもしれないが。

インターネット環境など

 台湾につくなり台北でモバイルWifiをレンタルした。12日程度借りて600~700円程度だったと思う。きちんと充電さえしておけば、ネットがつながらずに困ったという場所はほとんどなかったように思う。台湾に良く旅行をして慣れ知っているならいざ知らず、困ったときにインターネットにつなげて知識を得られるという安心感は何物にも代えがたい。

文字・言語など

 台湾は主要な文字・言語は中国語である。といっても、いわゆる広東語と簡体字の組み合わせではなく、慣れてない者でも明らかに違いが分かるぐらいには、独自の台湾独特の中国語である。なんなら、日本人にとっては簡体字より台湾の文字のほうが慣れ親しんだ感じで読みやすいかもしれない。そう、発音はよくわからなくても、漢字の雰囲気で何となくわかったりするのが台湾旅行のいいところだ。

 台北市内のホテルのフロントなどは、結構日本語堪能だったりするので、変な中国語や英語を使おうとするより日本語で話したほうが通じることも多い。テレビ放送では日本のテレビ放送が字幕付きで再放送されている局があるくらいだし、日本人観光客も結構多いと思われるので、台北では日本語が浸透していると思う。一方、南下していくとともにだんだん日本語は通じなくなり、英語すらも厳しくなってくる。いちど、あるホテルで対人接客担当に英語で話しかけようとしても相手が中国語しか話せずらちが明かなかったのだが、最後には奥から支配人的な人が出てきて、なんとか英語でやり取りをすることができた。ということで、環島しようと思ったら、中国語入らないまでも、なんとか英語+身振り手振りでも乗り切れるようにしておくのが吉かもしれない。

 また、意外と困るのが「メニュー読めない」問題だ。日本のファミレスのように、絵で表記してくれて指さしで注文できる店も少なくないが、全部文字だけのメニューの場合、予備知識なしでは、どんな食べ物か想像できない可能性がある。ほかのことで少々ミスをしても大事に至らないことも多いが、食べ物のことでミスすると、些細な事でも心に大きなダメージを追う可能性がある。事前に「台湾に行ったらこれ食べよう」などの本で知識をつけておいたほうが無難である。

まとめ

 今回は、自転車で環島してみたい方向けに、台湾がどんなところかを簡単にご紹介した。台湾は親日的でもあり、都市機能もあり、言語的にも親和性が比較的高いので、海外旅行という意味ではあまり敷居は高くないと思う。案ずるより産むがやすしの精神で、ぜひともチャレンジしてみてほしいと思う。

コメント