2月の連休を使ってどこかにビューーン!で燕三条に旅行したことは、すでに書いた通りだ。さて、3月にもやはり祝日を使って連休がとれる日があるので、ここで2回目のどこかにビューーン!を試みることにした。
今回の旅の制約もやはり前回同様、2歳児と一緒の2人旅になるということだ。よって、帰りの便は遅くとも17時位(東京駅着)にはしたい。そうするとやはり2泊3日というところになるか。燕三条編でも「基本ゆったり、詰め込みすぎない」を心がけたおかげで、時間を贅沢に使った旅となった。ポイントというあぶく銭を使った旅というのはつまりそういうことなのだ。と改めて思う。
さて、そうと決まったら、早速どこかにビューーン!のサイトへ。3月20日出発がオープンする2月27日の0時台にアクセスするもサーバーエラーで一向に繋がらず。結局同日夜(21時頃)に再アクセスした。申し込み内容は例によって以下の通りだ。
- 発着駅;東京駅
- 行き
- 出発日;2025年3月20日
- 出発時間帯;10:00〜12:59
- 帰り
- 到着日;2025年3月22日
- 到着時間帯;13:00〜16:59
燕三条はとても良かったと思うものの、2連続上越新幹線は嫌だったので、上越新幹線以外が出るまでリセットを決め込む。(通称リセマラというようだ。)が、意外にも2回目のトライで、良いな〜という配置に巡り合う。
- 高畠駅
- 白石蔵王駅
- 飯山駅
- 新青森駅
上越新幹線がなく、東北新幹線が2つある。聞いたことがない駅名も含まれているが、山形・北陸新幹線は、どちらが当たっても満足感が得られそうだ。何より、界隈では大当たりとされる新青森が含まれているのが魅力だ。意を決して確定ボタンを押す。
さて、翌日15時頃、行先決定通知メールが届く。(毎日15時のバッチ処理なのだろうか?)結果やいかに!?
ささやき いのり えいしょう ねんじろ
今回の行き先は新青森駅(青森県)に決定しました!
- 行き;東京駅10時26分→新青森13時42分
- 帰り;新青森10時39分→東京14時08分
やった!大当たり!!!
しかも時間もなかなか良い。
あとは、片道約2時間半の新幹線旅に2歳児が耐えられるのかだけが心配だが、(加えて連休なので満席で空間に余裕がない可能性が高い)いざとなったら途中下車というカードがあるので、色々なプランが考えられ、夢が広がる。
まずは、宿泊場所を速やかに確保したい。できれば満額の新青森周辺としたいが、厳しければ途中駅も致し方ない。
八甲田丸とねぶたと浅虫水族館
いろいろとネットで調べた結果、私の心に個人的に刺さったのは、メモリアルシップ八甲田丸だった。いわゆる青函連絡船をその歴史とともに有志が保存している、いわば生きた博物館だ(生きたといってもさすがに動かないけど)。実は私の両親はもともと北海道の生まれで(本州生活を経てまた今は北海道に住んでいるが。)就職時に本州に引っ越して生活をしていたが、きっかけがあって出会って結婚…その出会いの場が、青函連絡船だということを遠い昔に聞いたことがあったのだ。(両親は出会いのようなエピソードをはぐらかして冗談エピソードなどを流したりするので、ときおり騙されていることもあるが。。。)青函連絡船といえば、青函トンネルの開通とともに姿を消し、今はリアルタイムで記憶している人もかなり少数派だろう。かくいう私も、物心つく頃にはまだギリギリ存在していた…ということをかすかに知っているだけで、当然実物は見たことも乗ったこともない。そのかすかな記憶が実際のところどんなものなのかを確かめてみたくなったのだ。ただ、2歳の子どもに刺さるようなコンテンツがあるのかは謎だ。ワンチャン大船(おおぶね)に乗った気分を味わって楽しんでくれることに期待する。
青森といえばねぶたは有名だ。といってもねぶたは夏の風物詩。冬に楽しめるのかという話だが、なんでもねぶたミュージアムなるものが存在し、リアル祭りではないものの、祭りの歴史やよもやま話を年中味わうことができるようだ。これも子供に刺さる部分があるのかは謎なのだが、逆に他に冬の青森で楽しめるものがあるだろうか!(失礼?)例えば八甲田山にしろ、白神山地にしろ、青森の魅力は冬には深い雪に閉ざされて、アプローチが難しいのだ!(特に2歳児を連れてでは…)
とあれこれ探していたところ、次に見つけたのは浅虫水族館だ。かなり年期は入っているものの、かなり大きい水族館として、その筋では有名だ。浅虫は温泉地でもあるので、昼は水族館を楽しんだ後、夜は温泉でしっぽりなんて楽しみ方もできそうだ。
いざ!ビューーン!
新幹線かつ、ランチ時間があわただしいときは、いつも祭(または祭セレクト)で駅弁を購入していくことにしている。東京に居ながらにして敢えて、地方のかつ目的にに何の関係ない弁当を選ぶのもまた乙なものだ。といろいろ探したが、めぐりめぐって「Suicaのペンギン弁当(大宮?)」に落ち着く。ペンギンの絵柄が愛らしく、また洋食ベースの子どもが好きそうなおかずがたくさん載っていることもあり。
初めの2時間くらいは、子どもも何とか耐えてくれていたが、さすがに岩手のあたりから、愚図りだし、しまいには床に寝転んだりする始末。何とかなだめすかして新青森に到着。ここでさらに在来線青森駅に向かおうとするが、子どもは「もう電車に乗りたくない…」と愚図りだし、若干の時間ロス。ここも何とかなだめて、無事青森駅に到着。
青森駅はまだ若干雪が残っていた。海を感じる。大昔(学生時代だから20年以上は前か)に来たときは、夜だったせいもあって、非常にさびれた街という感じがしたが、いま改めてみると、立体構造物が多く、都市的な雰囲気も感じる。
海の方向へ向かう。八甲田丸のまわりはちょっとした観光地風に整えられていて、お土産屋やカフェなどがある。が、それらには向かわず、直接八甲田丸へ。
昭和レトロ、八甲田丸
八甲田丸に入って最初に出くわすのは、博物館にある蝋人形なような、当時の風景を模したジオラマだ。このゾーンはこどもはめちゃくちゃ怖がってまったく楽しめなかった。もっと一つ一つじっくり見たかったのだが、次々飛ばしていかざるを得ず。
つぎの、船の模型や、当時の客室・座席を模したモノが展示されているゾーンあたりから、子どもはがぜん興味が湧いてきたようだ。そして、操舵室は、かなり子供には刺さったようだ。なんども舵を切ったり、望遠鏡から外を眺めたり、夢中になっていたようだ。
最後は、地下の深いところにある貨物領域。コンテナを置く場所のほか、貨物列車が直に入ってこれるようにレールがひかれたところもある。まだ、青函トンネルがなかったころは、北海道へは船で渡らざるを得ないと思っていたが、こんな形で、実質的にはレールでつながっていたんだなあと感じることができた。
冬でも楽しめる、ねぶたミュージアム ワラッセ
引き続き、ねぶたミュージアムワラッセへ。八甲田丸からは歩いてすぐの距離だ。全体的に暗がりで、新旧さまざまなねぶたが電飾付きで展示されており、とても美しい。また静かに落ち着いて鑑賞でき、歴史なども学ぶことができる。また、時間帯によってはねぶたの制作現場も見ることができるようだ。ねぶたは、かなり鬼の形相(?)のタイプが多いため、ここも子供が怖がっていたが、金魚のねぶたなど、かわいらしいものもあったので、何とか持ちこたえてくれた。


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