本記事は「環島したときのこと」というシリーズ物の一部です。初めから読みたい方はこちらからどうぞ。
本記事は、筆者が2016年12月25日から2017年1月5日にかけて台湾旅行をした際の体験をもとに、思い出しながら書いたものです。当時の写真やメモ、SNS記事などを参考にしながら書いております。ご了承ください。
2016/1/3:台湾10日目
とうとう環島達成する!
さて、10日目、とうとう最後の180kmを走破し、台北に帰ってくることができました。距離はまだ計算中ですが、ざっくり1200kmくらいで、正味8日間で走った距離としては、4年前に達成した横浜伊勢神宮往復や、3年前に達成したしまなみ海道四国一周より、はるかに密度が高い内容で、これを異国の地で成し遂げられたことに大きな達成感と感動を覚えています。
環台(ファンダオ)、台湾を一周することをそう呼ぶらしいです。をこころざし始めたのは、去年の3月、ふしぎ発見で、いま環台が熱い!という特集を見てからでした。僕の心に深く刺さったのは一周900kmという数字。伊勢神宮や四国の経験から、僕にとって心地よい自転車ロングツーリングは、1日100kmで10日間くらいというのがわかっていたので、この、環台を目指すことが、僕の独身生活の最後を(を少し過ぎていますが)締めくくる自転車ロングツーリングとして最適なのではと考えました。
ただ、実際インターネットを見ると、あまり情報は豊富ではなく、また鈴木ちなみがやっているほど簡単ではない色々大変なこともわかってきました。飛行機輪行、全然土地勘のない場所での宿の予約など、今までやったことないことへの挑戦を限られた日数で行うことに神経を使いました。
実際始まって見ると、出たとこ勝負みたいなところがありましたが、やはり最終的に生きたのは、過去の経験でした。道具もほとんど使い慣れたものですし、幾つかトラブルに見舞われましたが、解消することができました。
ともあれ無事に環台できて嬉しいです。また自転車でくることがあるとしたら、東半分だけでいいかな笑。日月潭も今回飛ばしてしまったので行って見たいですね。いつか。
2016/1/4:台湾11日目(観光に徹する)
もともと何かのトラブルがあった時のために少し余裕を持ったスケジュールとしていたが、無事に余裕をもって到着できたので丸一日観光に充てることができた。午前は二二八記念館。午後は故宮博物館という感じ。二二八事件は、あまり表立って話題となることはないが(現在をもってしてもセンシティブな話なので、皆表立って話すことはしないのだろう。)非常に興味があるところだった。日本統治時代から間もない事件なので、解説は日本統治時代にもさかのぼっている。いたましい事件ではあるので、大変神妙な気持ちにもなる。
一方で、併設されていた特別展「自転車の歴史(正確な名前は失念)」はとても良かった。台湾は、現在もジャイアントなど世界的な自転車ブランドを輩出しているほか、欧米の有名ブランドもほぼほぼ台湾からOEMを受けているといわれるほど、自転車製造大国である。その起源は日本統治時代にもさかのぼることができる。いまでは、自転車コンテスト(のようなもの)で、最先端の自転車などを作ったりしていて、その近未来的フォルムに胸が熱くなる。最後の最後に良いものが見れてよかった。


