どこかにビューーン!で旅をする~燕三条編①~

 さて、はじめてのどこかにビューーン!目的地は上越新幹線、燕三条に決まった。詳細な日時は以下の通りだ。

行き:2/9(土) 東京10:49→燕三条12:19

帰り:2/11(火) 燕三条13:01→東京14:44

 燕三条、さて何があるのか?何となく金物系の町。あとは月曜から夜更かしでマツコが燕 vs. 三条いじりをするくらいの敵対意識(?)がある…くらいの知識だ。が、現時点でわかるのは、なんとなく2歳児が楽しめるような場所がなさそう…ということだ。

 実は、どこかにビューーン!は、途中下車も許されている。例えば、上越新幹線で燕三条までの駅だと、越後湯沢や長岡あたりも候補に挙がってくるだろう。冬ならば越後湯沢でスキーを楽しむなどもよかったかもしれない。が、出発の2週間ほど前で、手ごろな宿が取れる自信もなく、かつこのシーズンのスキー場など大混雑だろうから(実際、今回の旅の帰りの新幹線はほとんど越後湯沢からの乗客だった)、混雑嫌いな自分としては避けたい。長岡も、なんとなく花火のイメージがあり、冬のアクティビティが思い浮かばなかったため、結局満額でいけるところまで行ってみようということで、燕三条の観光を探すことにした。

冬の新潟~2歳児は楽しめるのか?~

  さて、燕・三条いろいろ探したが、やはりモノづくり町というところで、なかなか2歳児を楽しませることができそうな場所が見つからなかった。が、そうはいっても自分の楽しみを何割か入れて、結果的に子供も喜ぶというミラクルを信じようというところに落ち着き、以下を目的地にしようと考えた。

①弥彦山ロープウェイ

②白鳥の郷公苑

③その他産業展示場的な場所(オープンファクトリー・地場産業センター等)

④日本酒をたしなむ

 まず、弥彦山。ピークは東京スカイツリーと同じ634mあるらしい。春から秋ならハイキングとしてちょうどよい山かもしれない。が、今は冬。完全に冬山の様相を呈しているので、ハイキングは無理にしても、ロープウェイで、日本海を見渡す…というのも素敵だろう。と思い、掲げた。

 白鳥の郷公苑。なんでも、白鳥が訪れる川があるらしい。子供は、割とダーウィンが来た!を見るほうなので、野生動物を見ることはさぞや喜ぶだろうと思い、ここも訪れることにした。

 あとは、やはり金物の町ということで、製造現場を見られたり、気に入ったカトラリーなどを購入できるようなところに行ってみたいという気持ちがあった。

 裏のテーマとしては、新潟といえばお酒も有名なので、行く先々で美味しいお酒に巡り合えたらなという気持ちで。。。

いざ出発~顕著な大雪~

 出発が近づく2/7。新潟は、顕著な大雪に見舞われ2/8はかなり交通が乱れていた。大型連休の初日だったので、この日出発の方々は、かなり混乱したかと思われるが、私は奇跡的に2/9を出発日としていおり、新幹線の運休もなかった。

 子どもがいると、突然の愚図りなど、何が起こるかわからないため、少々バッファを多めにとった。そのおかげで、新幹線の出発より40分以上も早く東京駅に到着した。特に愚図りなくスムーズだったので、かなり時間を持て余すと思われたが、おむつを替えたり、駅弁を買ったりすると意外とそうでもなかった。

と思ったが、出発に若干遅れあり、やはりちょっと手持無沙汰。。。だが、まだ旅は始まったばかり。心には余裕があった方が良いだろう。

 駅弁は、祭セレクトで、チキンデラックスをチョイス。なんでも、弁当の底に発熱体が装着されており、紐を引くと化学反応によって発熱し、弁当を温めてくれるというスグレモノだ。昔、ミスター味っ子(ワタダはミスター味っ子世代だ。)で、「弁当が熱々あったらいいよね!」「すごい工夫よ!洋一!」というような感じで、温かい駅弁が食べられるのは昭和の子供もあこがれる夢の世界であったようなのだが、ついに実現した!という感じだ。(いや、実際は私が時代に遅れているだけなのだろうが。。。)。

高崎を出て、トンネルをくぐると今までの景色が一変して銀世界となる。いわゆる雪国の「国境の長いトンネルを抜けると‥」というやつだ。峠はかなり吹雪というほどの降雪だが、長岡に着く頃には晴れ渡っていた。今日の目的地は弥彦山ロープウェイであるが、今朝の運行状況では、除雪のため始発は運休となっていた。大きなダイヤの乱れがないと良いが。。。

それにしても、出発日を平日にしたのは良かった。2列シート側だったが、隣は終始空席だったので、空間に余裕があった。子供はほとんど昼寝をしなかったが(まあ、午前中ではあったが)グズリもしなかったので幸先は良好だった。

到着

さて、燕三条に定刻に少し遅れて到着。でかいナイフとフォークのモニュメントがお出迎えしてくれる。さすが金物の街。駅中には、燕三条ウィングなる地場産業のアンテナショップ的な店がある。包丁やカトラリー、地酒や笹ダンゴなど、見ているだけでも楽しい。

そのまま弥彦線のホームへ。朝方は大雪のため運休しており、その後もダイヤが大幅に狂っていたようだが、その遅れのお陰でつながり良く弥彦方面に乗ることができた。弥彦線。燕三条地域の要とも言える路線と思われるが、いかんせん本数が少ないのだ。

さて13時を回った頃に弥彦駅に到着。車道は除雪されているが、歩道はほとんどされておらずなかなかに歩きにくい。。。子供を抱っこして進まなければならず、一層労力がかかる。チキン弁当のおかげで若干胃もたれ気味で、あまり食欲がなかったが、流石に腹が減ってきたので、駅から10分ほど歩いたところで、釜飯屋さんに入る。

現金がない。。。

釜飯屋さん。お昼時を過ぎちょっと落ち着いた雰囲気。おすすめの牡蠣の釜飯と地酒を一杯注文し、ふと気づくとそういえば現金持ってない。。。(どこかのタイミングでおろそうと思っていたが、すっかり忘れていた。)ダメもとで、「何かキャッシュレスできますか?」と聞くも、現金のみです。。。と。近場にATMがないかと聞くと、ファミリーマートで下ろせるとのこと。ざっと歩いて20分というところだが、さすがに子供を置いたまま行くわけにいかないので、抱きかかえて行こうとすると、見かねた店主が「車に乗せてやるよ」とありがたいご提案。店主は、キップがいいというか、江戸っ子気質の雰囲気(実際は多分東京とか関係ないのだろうが。。。)をまとった、人情味がある方だ。車に乗せてもらい、現金を下ろし事なきを得た。

釜飯うまいが雪が降る

そして釜飯をいただいた。その頃には子供もガッツリ昼寝モードであった。もはや、誰に何を見せたくてここに来ているのだろうという気分にもなっていた。釜飯はほとんど自分で食べた。日本酒とも相まって体に温かく染み渡り大変美味だった。

食事が終わると、もう15時にもなりそうというところであった。まだロープウェイは営業しているのだろうが、寝た子を担ぎながら歩きにくい雪道を20分以上歩くことができるのだろうか?さらに、空気が冷え始めてあたりはもう雪がぱらつき始めて、一層ロープウェイから見た景色が絶望的であることがイメージとして頭に浮かんでしまう。

あ、これ、無理。

あっさりと断念し、弥彦駅に戻った。結局弥彦村で達成した成果は、現金をおろして釜飯を食べたことだ。。。まあ、こんな旅があっても良い。。。

弥彦駅では次の発車を1時間ほど待たなくてはならなかった。が、次に発車する電車はすでにホームにスタンバっており、乗っていてもいいという。間隔は広いが、いつも私たちを待っていてくれる。優しい弥彦線。0番線の意地。

そのまま、燕三条まで引き返し、本日のお宿、コンフォートホテルへ。とても綺麗で、ベッドも広く、子供と添い寝をするには申し分がない。しばし子供に動画を見せたりしながら休息し、今日の晩御飯どころを探す。近くに回転寿司屋があるようなので、そこに決定。

回転寿司屋で酒と魚を堪能

回転寿司屋は地元では大人気なのか、17時を少し回ったところにも関わらず、すでにテーブル席は満席で待ちができている。一方カウンターは空きがあったので、全然カウンターでいいやと。子供は納豆巻きや海老などを数巻食べたらまた眠ってしまった。私は、地魚や地酒のワンカップなどを堪能し大満足。寿司屋を後にした。

さて、1日目の燕三条。弥彦山ロープウェイを断念するなど、少々の計画変更はあったものの、大きなトラブルなく、総じてうまく行ったのでよかった。ユニットバスに入り、子供の体を洗い、20時には就寝し普段通りのタイムテーブルは守ることができた。寒さで子供が風邪をひかないかは心配だが、特に心配する必要がないほど元気にしている。。。続く。

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