どこかにビューーン!で旅をする~動機編③~

 さて、2024年5月にJR東日本は「JREバンク」という銀行業を開始した。最寄りがJR東海道線で、通勤にも頻繁に使っている私は、いろいろ得られる特典が多いということで速攻口座開設の申し込みをした。開設、そして、8月の最初のどこかにビューーン!割引券判定日を無事クリアし、3枚の割引券を入手した。

ついに重い腰を上げる

 それからさらに4カ月、なんだかんだで利用する機会がないまま、気づけばすでに割引券は9枚となっており、最初にもらった割引券は3月末に期限を迎えようとしていた。イカン。モッタイナイ。。。 

 しかし、思えば今は冬。JR東日本エリアで新幹線で行くようなところなんて北国ばかりなので、スキー好きなど、冬しか楽しめないアクティビティでもない限りは、積極的に行きたい理由がないかもしれない。

 が、「モッタイナイ」の気持ちが勝った!せっかくなので安く(実質タダで)新幹線に乗りたい!1月についに重い腰を上げた。私の腰が重かった理由はひとことでいえば「2歳児を連れて一人で出かけなければならない」ことだ。

 新幹線で移動するくらいの距離(片道2~3時間?)の旅をするのだから、タイパを考えて、せっかくだから最低1泊、できれば2泊くらいの泊りの旅をしたい。が、妻はカレンダー通りには休みが取れない業種なので、連休とかはとりづらい。特に、行先がわかってから15日前にスケジュールを立てるなどはかなり困難(そもそも、ランダムに決まった行先に行きたいというような柔軟性もなさそう)。かといって、2歳児をお任せににして一人旅なんぞしようものなら、後で何を言われるかわからない。よって、必然的に子連れ狼スタイルとなる。まだ、料金がかからない年齢なのは幸いだが、身一つで行くのと違い、あまり無茶なスケジュールにすることはできず、いろいろ考え、用意周到で臨まなければならないからだ。

子連れ狼に課される条件

 まず2歳児の普段の生活は朝5:30に起床して朝食、11:00に昼食、13:00頃お昼寝をし、6:00に夕食、19:00にお風呂、20:00に就寝。成長に伴って最近お昼寝や就寝が不規則になってきた…という事情もあるものの、基本的にはこのスタイルを崩したくない。そうすると、行きはある程度早くても何とかなるものの、帰りは遅くとも17:00頃には東京駅についていてほしい。行きは早くてもいいといっても、最寄り駅から東京駅まで1時間はかかるので、あまり早朝すぎるのも難しい。

 どこかにビューーン!では、出発、到着の希望時間を①6:00~9:59、②10:00~12:59、③13:00~16:59、④17:00~19:59、⑤20:00~23:59、⑥時間指定なしの中から選ぶことになっている。時間指定なしなんて誰が選ぶんだろうと思ってしまうが(笑)。。。上記の条件を満たそうと思うと、基本的には行きは②、帰りは③を選ぶしかないと思われる。行きはもう少し早くても良さそうだが、6時台が出てしまった日には完全にポイントをドブに捨てることになるからだ。逆に帰りは、17:00には東京駅にはいないと、20:00就寝が難しくなる。

 1泊にするか、2泊にするかも若干悩ましい。例えば片道3時間以上かかる目的地でかつ12時台に出発するパターンなら、初日はほとんど観光できないため、2泊は欲しいだろう(旅行がほぼすべて移動時間では、リアルサイコロの旅である)。逆に10時台出発で、2時間そこそこの目的地なら、1泊でもそこそこ楽しめそうだ。変に2泊とってしまうと目的地によっては持て余したりするかもしれない。宿のとりやすさも、2泊よりは1泊の方がとりやすいことはいうまでもない。

 いざ、ビューーン!

  さて、2月は11日が祝日なので、10日を有休にすれば4連休となる。そのうち後ろの3日を使って、2泊3日のミステリーツアーを決行することを決意したのが1/21。2/9出発がオープンとなる日である。連休となれば競争率も高いだろうことは予想できるが、ここを逃すと3月末まではあまりチャンスが残されていないので、エイヤで入力。

 入力パラメータ:行き:東京発、2/9、10:00~12:59、帰り:東京着、2/11、13:00~16:59

 4つの目的地が提示される。何度かチェンジを試みたが、とりあえず分かったことは、JR東日本駅が完全にランダムで出るわけではなく、ある程度恣意的と思われる出方をするということだ。例えば、新幹線の路線は、東北新幹線・秋田新幹線・山形新幹線・北陸新幹線・上越新幹線があるが、これらはある程度ばらけて出る仕組みとなっているように思う。東北新幹線は駅数が多いせいかたまにダブることがあるものの、基本的には選択肢に各新幹線がまんべんなく出てくるようである。

 基本的には、支払うポイントが一定である以上、特に所望の目的地があるわけでなければ、営業キロ数が大きい目的地が「当たり」だろう。単純にコスパが良いのはもちろん、特にどこでもビューーン!の場合、途中下車はルール上OKのようなので、選択肢も広くなるからだ。

 ということで、総営業キロ数が十分大きくなるまでシャッフルしたほうが期待値が大きくなる!と信じて何度もシャッフルするのが良い戦略のようにも思えるが、実際には4択が提示された時点で、この4つから等確率で目的地が決定するとも限らないので(普通に考えれば、残席数が多いところが当たりやすい…という仕組みを作るだろう)あんまり考えすぎても仕方ない気もする。結局、どの組み合わせが良いかあまりよくわからなかったので、以下の組み合わせでファイナルアンサーとした。

【燕三条駅】【二戸駅】【上越妙高駅】【雫石駅】

 正直、どの駅もあまりピンとこない駅であった。が、ワンチャン途中下車で何かしら所望の目的地が見つかるだろうということで、申し込みぽちっ、としたのが1/21の午前0時。

 結果が出るのに数日かかることがあるとのことだった、思いがけず1/21の15:00。さて、結果は!

ささやき ― えいしょう ― いのり ― ねんじろ!

目的地は【燕三条駅】になりました!

 そこは、「何が出るかな?何が出るかな?」じゃないのかよ。というツッコミはさておき、目的地は燕三条駅に決定したようだ。営業キロでいえば、まあ、、、4択の中では残念な方である。が、初めてのどこでもビューーンで、2歳児を連れてなので、距離が短めなことにも少しほっとしている自分もいる。。。

 さて、燕三条。漠然と金物系の地場産の町…というイメージしかないが、果たして2歳児が楽しめるところがあるのだろうか?私はサイヤ人の血をひいてはいないが、こんなときなのにワクワクしてくるオラ。。。そんなファーストビューーン!であった。

動機編 ~完~

 

 

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