自作ファミコン(Homebrew NES)

 私ワタダは80年生まれなので、もちろん初代ファミコン現役どストライク世代です。当時はあれでもサウンドやグラフィックが最高峰のハードでした(任天堂以外のハードはもっと優秀だったという人もいそうですが。。。)。

 あれから数十年経た今では、ファミコンはもはや博物館に飾ってもよいようなチープな部類になってしまい、純正ハードは手に入らなくなり、新作の商用ゲームなど作られるべくもなくなってしまいましたが、昭和レトロブームなどの流れもあり、割と懐古趣味的な人気があるように思います。

 この数十年の間に、マニアによってファミコンのアーキテクチャが解析され、ROMのデータがあればPCなどからエミュレータで遊ぶことができます。さらに、ROMのデータを開発する環境(コンパイラなど)も発達しているため、PCさえあれば、誰でも無料でファミコンゲームを開発することが可能です。

 現役で遊んでいた子どものころは、コンピュータの仕組みもプログラミングも全く分からなかったので、ゲームで遊びながら「ゲームってどうやって動いているんだろう?これ作った人すげーなー」くらいな気持ちでいましたが、今ではコンピュータの何たるかや、プログラミングもそこそこわかるようになり、ネット上に散らばっている情報をかき集めたら、自分でも何か作ってみたら楽しそうだな。くらいな気持ちでいます。

 とはいえ、リッチな開発環境上でCやスクリプト言語等で容易にゲームが作れる現代において、チープなハード上でアセンブラでゴリゴリやっていくのは、かえって骨の折れる作業となるでしょう。しかし、そういう「当時の開発者たちが味わった苦しみを追体験する」というのも一つの楽しみ(?)でしょうから、あえてこの環境を選んでみようと思います。「こんなチープな環境なんだから、このくらいできていれば上々…」てな感じで、低いハードルでお気楽にできるのもある意味利点かもしれません。

 

watada.work(ワタダ・ドット・ワーク)