実務補習2:調査会社様
2回目の実務補習は、1回目から1年以上たった後でした。2次試験合格から実務補習を経て登録するまでの期限は3年間なので、のんびり3年間かけて取るのも良し、一気に取って登録するもよし、通常は、合格で高まったテンションで一気に取ってしまうのでしょうが、私はのんびりコースを選びました。
2回目もやはり東京協会の管轄で、ちょっと変わった業態というか、少なくとも私は、このような企業があるのだなと感心してしまった企業様でした。その企業様は、官公庁からの環境アセスメントを受注し、実施する企業様でした。よく考えれば、昨今、アセスメントなしに開始する公共事業など皆無なので、あまり大きなパイはないのかもしれませんが、着実に数は出てくる業態だと思いました。
メンバーはやはり総勢6人。今回は、メーカー出身の方が多かった気がします。そして、先生も、超優良企業をかなりのポストまで上り詰めたのち退職されて、コンサルタントとして活動されている方でした。先生のお住まいは、東京のとある高級住宅地にある、いわゆる億ション(メンバーの一人が価格をネットで調べていました(笑))といわれる、高級マンションでした。今回の補習で一番驚いたところは、(補習の本質と全く関係なくて申し訳ないですが、)そこですね。先生の本当の居住スペースまではお邪魔しませんでしたが、その敷地内にパン屋さんやら、クリーニング屋さんといった施設が営業しており、また、共有の宴会場や、会議スペース、コピー機などもあり、あらゆる用途に使えるのを目の当たりにしました。一言でいうならば、人生の成功者の住まいという感じでした(笑)。
今回の補習は、経営者様インタビューと最終報告を除けば、ほとんどこのマンションの共有会議室スペースで行いました。広々とした木目調のモダンな(言い方がモダンでない?)雰囲気で、中小企業会館や地方の公民館の会議室とは大違い(失礼?)で、しかも他の環境音やシャットアウトされており、とても集中できる良い場所でした。私もいつか、こういうところに住むような、成功者になりたい!とその時は本気で思いました。
さて、診断の本筋ですが、実務補習の題材となる企業様が、即座に会社が傾いてしまうような大きな問題を抱えているというケースは基本的にはなく、強いてあげるならば、このようなところは改善してはいかがでしょう?という提案になることが多いと思いますが、この回の焦点は、先生がご指摘もなさっていた、労働時間の問題でした。
こういった、技術職の方の労働時間の問題を考えることは、非常に難しいです。というのも、私も技術職であるからわかるのですが、技術に関する仕事は、単純に労働時間であれこれ議論することは難しいのです。その原因は、一つは、たくさん働けば成果が出るとは限らないこと、二つは、大した仕事の量がない時もあれば、非常にある時もあること、三つは、技術者のサガとして、技術を根詰めて突き詰めていくと、結果的に、たくさん働いてしまうこと(面白くてやっているけど、働きすぎと言われてしまう)。などがあります。
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