診断士の勉強をしていた頃④

まずは、前エントリーのおさらいから。

  • 経済学・経済政策対策として、マクロ経済学・ミクロ経済学の本(大学教科書レベル)を一冊ずつ頑張って読む。
  • 財務・会計対策として、簿記の3級・2級のテキストを読む。
  • TACの過去問題集および、スピードテキストを購入し(どの科目を買ったかは忘れてしまいましたが、すべては揃えませんでした)、それで勉強した。
  • 産業能率大学の、「中小企業診断士合格対策セット」的なものを購入した。

のうちの、まだ1つ目しか話してないですね(涙)。しかし、脱線はもう少し続きます。個人ブログなので、少々の脱線はご勘弁を。。。

経済学と言えば…おそらくミクロ経済学の範疇だと思うのですが、レモンの原理…が、当時は結構目からウロコ的な発見でしたね。情報の非対称性という言葉でも表されます。情報の非対称性は、私の好きなNHK番組のオイコノミアでもしょっちゅう出てきます。オイコノミア、診断士試験対策として、勉強の息抜きに見るのはとても良いと思いますよ。

桃は、傷んでくると見た目が悪くなってしまうため、商品価値がぱっと見た目で分かりやすいです。一方レモンは、切って中身をみるまで、傷んでいるのかどうかは外見からわかりにくいです。このことから、経済学的な表現で、商品の価値が、ぱっと見た目で分かってしまうものをピーチ、ぱっと見た目ではわからないものをレモンと表現するそうです。実際、これらの言葉がどのように使われるかというと、どのよう例えばレモンのような商品は、たとえ良品を売る業者が大多数だったとしても、粗悪品を売る業者が現れた場合に、消費者は判断がつかず粗悪品をつかんでしまい、結果的には消費者に「レモンは、なんだかよくわからず怖い」という強烈な印象を与えてしまい、レモン市場自体が崩壊してしまう、ということが起こります。これは、例えば、中古車市場などでも言えます。消費者は、中古車を見ても、本当に動くのか、長持ちするのかは、買って乗ってみるまで分からないため、売り手側は、使用年数、走行距離、事故歴など、なるべく消費者に明確に情報を与えて、安心感を与えます。このことをシグナリングと言いますが、シグナリングをきっちり行わないと、悪質業者が正しく淘汰されず、結果的に中古車市場が崩壊してしまう…といったことが起こります。

こういうことは、現実社会で、ありとあらゆる場面で生じえますよね。たとえば、商売に限らず、組織間のやりとりであるとか、もっとカジュアルなコミュニティ同士のコミュニケーションであるとか。なんかうまくいかないなーと思ったときに、そこに情報の非対称性はないか?シグナリングが足りてないのではないか?という観点から考えると、解決の糸口が見えてきたりすることがあります。知ってしまえば中学生くらいでも理解できるような原理なのですが、少なくとも義務教育や高校教育くらいでは習わないんですよね。大学が文系で経済学を学んだりすれば習ったりするのかもしれませんが、少なくとも理工系大学で、ガチで数学を学んだクチでは、逆にこういうことを全く知らずに社会に出てしまうんですよね。これを知らずにいると、何か致命的に困る…ってことはないでしょうが。なんかもっと早く知っていたらなー。と思ったり。最も、この勉強を始めたからこそ知ることができたということで、良かったのでしょうけど。

 

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