さて、今日は独学時代の話をはじめたいのですが、いきなり脱線で申し訳ないのですが、そのころの私の生活の話から。
2007年は、いわゆるいざなみ景気のお尻の方。つまり、今となっては、あのころは好景気だったねーと言われる時期だったので、今の学生と違ってすんなり就職ができました。ただ、景気が良いということは仕事も多く、時期によっては月に40~60時間くらい残業があることもありました。でも、世の中にはいわゆるブラック企業と呼ばれる、信じがたい残業時間を強いる会社も多い中、適度な残業時間であったため、素早く仕事を覚えることができ、何より、きっちり残業代はつくので、ビンボー学生であった私には大変ありがたかったです。また、当時は、築ン10年のボロボロの建屋ではありましたが、独身寮生活で、寮費も月3000円ほどで、別料金ではありますが、給仕もあったため、食事に困ることもなく。主要紙の新聞もタダでしたし、派手に遊ばなければ、お金もたまります。今思い返してみれば、独身貴族という感じではありました(笑)。…どうでもいい思い出話でしたね。
というわけで、あまり可処分時間はありませんでしたが、通勤時間や、休み時間、出張中の移動時間などをうまく利用して、コツコツと勉強しました。結果から言うと、2008年に受験した、1年目は不合格。合格できた科目は、A 経済学・経済政策、D 運営管理、F 情報経営システムだけでした。
1年目は、主に以下のようなことをやりました。
- 経済学・経済政策対策として、マクロ経済学・ミクロ経済学の本(大学教科書レベル)を一冊ずつ頑張って読む。
- 財務・会計対策として、簿記の3級・2級のテキストを読む。
- TACの過去問題集および、スピードテキストを購入し(どの科目を買ったかは忘れてしまいましたが、すべては揃えませんでした)、それで勉強した。
- 産業能率大学の、「中小企業診断士合格対策セット」的なものを購入した。
大学時代は、理工系(ソフトウェアが主)だったので、経済学は全く勉強する機会はありませんでした。(もっと勉学に関して熱心ならば、教養科目として勉強する機会はあったかもしれませんが。。。)。さっぱりわからなかったので、教科書で勉強しようと思いました。独身寮の共用書籍置き場スペースに、マクロ経済学とミクロ経済学の本がそれぞれあったので、これを読みました。(おそらく、私と同様、なんとなく新入社員特有のなんかやったろー感で思い切って教科書購入した先人がいたのでしょう。)
情けない話、今となっては、どんな問題を解くために、どんなことが役立ったか…といったことがさっぱり頭から抜けてしまい、あまりうまく説明が書けないのですが、少なくともマクロ経済学と、ミクロ経済学についての違いを、ひじょーにざっくりとした説明ができるようになったことと、貨幣と流動性ということを学んだとき、なんだか目からうろこが落ちたような感動を覚えたことを覚えています。つまり、
経済学でいう広義の貨幣とは、交換の対価として最も信用されているもの。現在でいうとアメリカドルのようなものをいう。例えば、日本円とアメリカドルでは、アメリカドルの方が当然国際的信用は上である。また、同じ通貨だとしても、現金で存在することと、預金で存在することでは、また意味が違う。同じ100万円として持っていても、現金で100万円持っている方が、預金で100万円持っている方が、信頼性が高い。なぜなら預金は、(めったにないであろうが、)引き出しができないリスクもあるからだ。100万円の現金と、100万円相当の金塊などでも同様なことが言えるだろう。このとき、現金のアメリカドルのように、相対的に信用度合いが高いことを経済学では、流動性が高いという。そうか!流動性。貸借対照表を見るとき、流動資産、固定資産、流動負債、固定負債などを記す欄があるが、つまり、現金に近いほど流動性が高い資産といえ、遠いほど固定的資産といえる。また、すぐ返さなければならない負債を流動的な負債と言い、長い間替えさなくてよい負債を固定的な負債というのか。
などと、いろいろな知識がつながっていくプロセスが面白かったです。あまり、うまい例ではないかもしれないですが、こういうことが独学ならではの醍醐味と思っています。
話が、超脱線しまくっていて、なかなか先に進まないですね。すみません。話はまだまだ続きます。
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