一応、ブログのタイトルにもありますので、中小企業診断士。ここから、エントリーをスタートしようかなと思います。
その前に、中小企業診断士とはそもそも何?資格に興味がある方ならば、資格ランキングなどでしばしば、「人気だが難関の資格」であるということで紹介されてよくご存じかもしれませんが、そうでない方には、は?なんですか?といわれがちな資格です。
ざっくり言えば、経営コンサルタントの国家資格で、困っている会社さんの相談に乗ってあげて、報酬をもらうようなお仕事…をするときに、「私は中小企業診断士ですよ」と名乗ることができるための資格です。
ただし、この資格がなければ経営コンサルタントができない、というわけではなく、実際、この資格を持っていない経営コンサルタントの方も大勢いらっしゃいます。また、「企業内診断士」といって、資格そのものは持っているが、経営コンサルタントと違う本業に努める傍ら、土日や有休を使って、趣味的に、あるいは副業として活動をなさっている方もおります。
もっと詳しいことは、ウェブで調べれば山ほど検索できますので、他に譲るとしまして、ここからは、私がこれを取ろうとしたきっかけについてお話しします。実は、きっかけは、若干ねじくれたモチベーションでした。
2007年に、大学院を卒業した私は、神奈川県のとあるメーカーに就職しました。最初の上司(正確には直属の上司ではなく、課長)は、自己啓発の類が非常に好きで、色々な難関資格の類を持っており、もちろん中小企業診断士も持っていました。そして、資格の取得を部下たちにも勧めていました。しかし、仮に資格を取得したとしても、報酬に直接影響することは全くないことはわかっており、取得を目指すための補助もでないため、実際に資格取得を目指す人はほとんどいませんでした。また、実のところ、炎上…とまではいかないまでも、割といつもドタバタすることが多い職場であったこともあり、シモジモのモノの本音としては、「OFF-JTなんてやってられない」っていうのがあったと思います。
当時の私の率直な考えとしてはやはり、資格取得には否定的でした。理由は一言でいえば、”資格だけ取っても、中身が伴っていないとカッコ悪い”ということにつきます。実際、大学院進んだ経験上、所詮ペーパーテストなので、時間と労力をつぎ込んで訓練をすれば証書の取得はできるとは思いました。しかし、ペーパードライバーです…というと少し気恥しいように、○○士なのに、○○もできないんですね…のような状況になるのは、私なら、非常に気まずく、いたたまれないなーと思いました。あとは、これは完全に私の個人的な思い込みかもしれませんが、「資格ホルダーに限って、仕事ぶり自体は大したことない」ということが、経験上よくあったので、本当にデキル人は、資格で示すことなく、デキル感がにじみ出てくるものだよなー。とか思い、資格クダラナイ…と思っていました。その上司はどうだったかというと…また会う機会がある可能性が高いので、いわずもがなでお願いします(笑)。
しかし、今思えば、なぜそんなにひねくれていたのかわかりませんが、”しかし、じゃあだからこそ、こんな資格取っても意味ないよね。それを証明してやろう”。という、ある種のねじれたモチベーションが生まれ、試験場に向かう日々が始まりました。結局、やはり、ねじれたモチベーションでは、本当に勉強に向かうモチベーションはコントロールできなかったのでしょうか?独学だったとはいえ、取得にはトータルで4年かかりました。こんなに長い闘いになるとは、当時は思っていませんでした。
ただ、今は資格を取ってよかったと思っています。大きくは①資格を取るために勉強するプロセス②資格取得後のいろいろな人脈や交流。どっちも努力なしでは得られなかったありがたい物ですが、ちょっとエントリーが長くなってきたので、そのあたりは追々、別のエントリーで書くことにしましょう。
ちなみに、他の診断士さんにもきっかけをよく聞くことがあるのですが、(ちょっと受け身ですが)単純に会社が奨励している(昇給・報奨金等がある)からとったという方非常に多いですね。積極的理由としては、定年後・ないしは定年間際で、第2の人生として、独立開業を目指すきっかけで取る方は多い気がしますね。若い方だと、取っていきなり会社を辞めて独立!といういさぎの良い方もいますが、なかなか大変そうです。そんなわけで、全体的にみると、50代以上の層が厚いのでしょうか?私のような30代で取った者は、かなり若い部類に入ります。私は、モチベーションがモチベーションだっただけに、独立開業しよう!などという気はさらさらなく、とりあえず資格維持のための努力を細々としていこうと思っています。
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