先々週になるが、マトリックス・リザレクションを見てきた。
マトリックスシリーズは、こういうことを言うと怒られそうだが、それほど思い入れをもってじっくりと見たわけではない。1作目はDVDこそ持っていたけど、劇場では見ていない。当時学生で、プレステ2(懐かしい)を買ったついでに何かDVDでも買おうと思い、ちょうど2,000円くらいの手ごろな価格であったので買って、何度か観た。そのくらいだ。一応2,3作目は劇場で見たが、それぞれ1回だけなので、当時は面白く観ただろうけど、どんなストーリーか?どんなシーンがあったか?どんなキャラが登場したか?などはほとんど忘れてしまっていた。
感想としては、楽しめたかどうかでいえば楽しめた。前作を見ていない人は、いろいろな専門用語・設定用語が出てくるので若干置いてけぼりになるかもしれないが、前作のようなハードなSF設定等は少なく、退屈→巻き込まれ→勝利というまっすぐなわかりやすいストーリーだった。純粋にアクションものとしても入りやすいと思った。少なくとも前作を見ていない嫁さんも、楽しめたとは言っていた。
あまり細かいところをいうとネタバレになるし、私自身語れる言葉を持っていないが、やはり、モーフィアスの存在感が希薄になったのが残念。完全にネオとトリニティのラブロマンス的な筋書きで、モーフィアスは添え物的になっている。一方、エージェント・スミスが味方のようにネオを助けてくれる場面もあり、往年のジャンプ的「バトりあったライバルに勝利し、味方になる」ような胸熱を感じた。
ところどころ、往年のシーンが挿入されるのは、よく言えば同窓会的気分で楽しめるとは思ったが、悪く言えば旧作ファンに媚びるような演出なので、あまりエンターテインメントの本質としての楽しみではない気がした。前作までのマトリックスをゲームであるという設定にし、「ヒット作の続編を作ってしまう」ことに対する賛否をシニカルにとらえるような描写もあり、純粋に楽しむというよりは、斜にに構えてそれすらギャグにする…という逃げっぽい姿勢も、個人的には好きではない。間があいた続編の宿命的なところがあるけど…。
以上、あさはかなレビューですいません。
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