12/23は、結婚記念日ということで、奥さんが動くガンダムを観たいと言っていたので、横浜にあるガンダムファクトリーに、動くガンダムを見に行ってきました。
私自身はというと、ガンダム自体は好きではありますが、いわゆるガノタ(ガンダムオタク)といわれるほど詳しいわけではありません。最近、テレビ神奈川で機動戦士ガンダムの再放送が始まった(現在も放送中)ので、楽しくみている程度です。80年生まれの私としては、リアルタイムではギリギリ観ておらず(観ていても内容は理解できなかったと思いますが)むしろ、小学校低学年のころに、SDガンダムや、BB戦士といったプラモデルから入ったクチです。奥さんも特段ガンダムについて詳しいわけではなく、以前お台場にあった、動かない(笑)ガンダムを見に行ったことがあるので、動くバージョンを観たいと思ったそうです。予備知識として、「アムロはガンダムを一番うまく操縦できるのだ」と教えたところ、「さすがにそれくらいは知っている」といわれました。直近に放送されていた機動戦士ガンダム「第36話 恐怖!起動ビグ・ザム」を観てから行きましたが、思いのほかビグ・ザムに出会う機会が多く、予習した甲斐がありました(笑)。

ガンダムファクトリー

動くガンダムがあるガンダムファクトリーは、横浜の山下公園、氷川丸の奥にあります。来年3月31日までの、ポップアップ企画のようです。高さ18mのガンダムと、ガンダムを拝観(?)できるガンダムドックがあり、また、ガンダムベースというグッズ売り場や、ガンダムカフェという軽食屋、アカデミーという、開発秘話にまつわる資料館などがあり、2時間くらいたっぷり楽しむことができます。
ガンダム大きいといえども、いかんせん先に氷川丸が目に入ってしまうため、「氷川丸デケー」と思ってしまいますが、近づいてみるとガンダムも相当にデカいです。これだけ大きいモノを動くようにするには相当に労力とおカネがかかっているでしょう。後述しますが、ガンダムアカデミーでは、ガンダム自体に興味がなくとも、ロボット工学的な知識欲を満たしてくれる情報があり、結構楽しめます。

ガンダムファクトリーは、入場料に加え、ガンダムドックの搭乗料を払うと、ガンダムを高所から見ることができるのですが、こちらのチケットは売り切れだったので、下から見上げるだけとなりました。もっとも、両方行くと5000円程度の出費となります。

16:00の部で入場したので、ちょうど、昼の明るいガンダムから夜の暗いガンダム両方を楽しむことができました。人の入りも、そこそこ人が入っていたので、この時期としては気になるところではありますが、キープディスタンス対策がきちんと取られているので心配は少ないと思いました。

動くガンダム

18mのガンダムは、だいたい20~30分に1回くらい、起動実験と称して、5分くらいのパフォーマンスが行われます。その間ガンダムは前進・しゃがむ・立つ・かがむ・腰ひねりなどの動作をし、最後に人差し指を上に突き立てる決めポーズをします。アニメで見るような機敏な動きはしないですが(アニメでは「いきます!」といって素早く発進したりしますが)ナレーションや電飾などの演出があり、楽しめます。結構頻繁に再開されるので、あまり人を押しのけてまで見ようとする必要はありません。昼と夜でまた違った雰囲気があるので、両方見てみるのはおススメです。みなとみらいの夜景とガンダム。ありそうでなかった組み合わせです。

ガンダムカフェ
ガンダムカフェでは、ガンダムとヨコハマにちなんだ食事が楽しめます。私は、お昼が遅く、また晩御飯にしてはまだ早いという時間であったため、ラテアートだけ楽しみました。クリスマス限定ラテアートには少し早かったので、通常バージョンです。ガンダムカフェの角度から見る動くガンダムもなかなか良いですね。

ガンダムベース

ガンダムベースでは、グッズが売られています。大半はプラモですね。今回の企画の限定品などもあります。子供のころはやはり連邦のモビルスーツのプラモばかりを選んでいたような気がしますが、大人になるとジオンのモビルスーツの方が興味が湧きますね。久しぶりにプラモを作ってみようと思い、グフを探しましたが、グフは在庫切れだったので、真っ黒なガンタンクを買いました。真っ黒な理由は、エコプラといって、プラモ精算時に出る廃材を集めて作るからだそうです。環境を考えているなんて今風ですね。

アカデミー
今回の等身大のガンダムを動かそうという野心的なプロジェクトは、たくさんのエンジニアの方々の技術を結集してできています。一言でガンダムを動かすといっても、技術的な難しさや予算などから、現実的にはどのくらいに着地点を置くのかということは、非常に悩まれたのではないかと思います。アニメのガンダムは、戦争のために兵器として作られた設定なので、動作も機敏ですし、(架空設定とはいえ)相当な軍事予算をつぎ込んで作られたことでしょう。それと比べて、現代にガンダムを再現するプロジェクトは、一見産業的には何の役に立たないため、単に技術的にできるかできないかだけでなく、エンターテインメントとして成立するか?などいろいろな角度から検討がなされたと思います。

遠目に見ると小さく見えてしまいますが、ハンド一つをとっても、指は多数のサーボモーターで制御され、大きさは人一人分くらいあります。

世の中には、タイヤの直径が3mくらいあるような巨大な重機などもあるため、巨大な二足歩行ロボも意外とできてしまうのではないかと思ってしまいますが、現代の技術でもなかなかこのサイズの二足歩行ロボットは難しいのだと思い知らされます。(動くガンダムも当然、二足歩行はしません。)

動くガンダムは当然、敵と戦ったりする動きを想定していないので、内部の無骨な作りの硬い芯材を、軽い材質で張り子のような構造で作っています。さすがにこれだけの巨大構造物なので、予算の都合からフレームは鉄、外装はCFRPのようです。これがもし、フルカーボンだったりすると、もっと機敏な動きができたりするのでしょうかね?(とんでもない金額になりそうですが。。。)


他にも、70年代に研究された二足歩行ロボット(早稲田大学)の成果物などもありました。(私は、失礼ながら「先行者」というワードが浮かんできてしまいました。)

ガンダムが動く仕組みである、シリンダの動きを知ることができる模型もありました。ハンドルを回転させるとボールねじが回転し、ガンダムが傾斜します。子供はこういうのが楽しめるかもしれませんね。

下の写真は、最初よくわからなかったのですが、どうやらガンダムのコクピットを模したもので、動くガンダム上に据え付けられたカメラからの映像を5G回線でリアルタイムで受信して表示しているようです。Sバンク社がこれ見よがしに宣伝をしています。ただ、これといってよい景色が見られる感じではなかったです。

そのほかにも、ガンダム動作シミュレータなどを堪能した後、帰りの途につきました。
港からは、マリーンルージュが出航していました。

帰りは馬車道タップルーム
3年くらい前に購入したのんべえはしご券が余っていたので、帰りは久しぶりに馬車道タップルームで。
クラフトビールとバーベキューを堪能しました。

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